
マリアン マクパートランドがビル エバンスと1978年にNational Public Radioで弾き語りをしているという、心待ちにしていたCDが届いた。
マリアンのピアノを初めて聞いたのは、ジャズレーベルの大御所サヴォイレコードを日本コロムビアが買い取り、これまでリリースされた名盤をすべてデジタル化しCDをプロモートしていた頃、ニューヨークにあったそのオフィスでアシスタントをしていた時だった。彼女の弾く軽やかなジャズピアノに惹かれ、オフィスで次から次と彼女のCDを聞きながら仕事をしていた。その後、彼女が今だ現役でニューポートジャズフェスティバルに出ていることを知り、また今だ現役でレコーディングし、世界をツアーで回っていると聞き、マリアン自身にも興味を持ち始めた。
1918年イギリス生まれで、第二次世界大戦時にドイツでジミー マクパートランドと知り合いアメリカへ。1949年、マンハッタンに住み始め、自身のトリオを組んで本格的に活動を始める。マリアンは現在89歳。今でも現役のジャズピアニストだ。本当に粋な女性で、誰とでも即興でコラボレーションできるテクニックと柔軟な心を持っている。彼女のピアノには、聞く人の心を溶かす何かがある。バーバラ ロングの歌声にもあるが、マイナーなメロディの中にも希望と優しさがあふれている。
誰にも無理することなく、自分の歳を気にすることなく、好きなジャズを楽しんで人生を謳歌しているマリアンには、これからもずっとピアノを弾きつづけていてほしい。