今日はスーパーチューズデー。アメフトのスーパーボウルのすぐ後にまた『スーパー』なことが起こるなんて、エネルギッシュなところがまさにアメリカ。共和党をさしおいて、今度の選挙は「大統領は黒人か、女性か?」と物議を醸し出している。そこで共和党(多分マケイン氏)が再選されるようなことになったら、アメリカの選挙制度そのものを疑ってしまう。前回ケリー氏がブッシュに、前々回ゴア氏がブッシュに敗れた時も、票の数え方に問題があった。本番の大統領選では、今度こそそのような失態を世界に披露することのないように願いたい。
「大統領は黒人か、女性か?」に話を戻そう。なぜそういう話になるのかというと、やはりアメリカも人種、民族、性差、あえていうなら宗教も含めて完全に平等ではないからだと思う。言わずと知れたことだが、オバマ氏は100%黒人ではない。最初は肌の白い人でも「黒人」と言われていることがよくわからなかったが、アメリカでは少しでも黒人の血が混じると「黒人」ということになる。男女平等(=同権)に関しては、アメリカの未来は日本より明るい。日本で男女平等が論じられるとき、同じ労働、同じ収入を得ることばかりが焦点になり、性差は完全に無視される。それなら「子供が欲しい男性は、自分で生んでください」ということになりかねない。アメリカでさえ、ヒラリークリントン氏は女性だから叩かれることがある。でも彼女は態度を変えない。その肝のすわった潔さが頼もしい。
オバマ氏もヒラリークリントン氏もすばらしいパブリックスピーカーだ。加えてヒラリークリントン氏は元クリントン大統領在任中の、彼のよきアドバイザーだったとも言われている。中東に目を向けながらも、ことを荒立てないようにと大統領に忠告していたと聞いた。ガンは完全に取り除けないが、大きくしないようにチェックしろということだ。そういう意味ではまさにブッシュは、そこをグリグリといじりすぎた。あれほど複雑な民族構成、宗教の入り交じった地域にアメリカの利益を見いだそうと考えたなら、今回のイラク戦争は目的を失いやすいことは明らかだった。「イラクの治安の改善」なんて表向きの理由にすぎないし、アメリカに国民の血税まで使ってそうしなければならない義務などないはずだ。
今夜は仕事が終わったら家に直行しよう。最近お気に入りのドイツ、マゼルのリーズリングワインを開けて、ネコを膝にのせて、いろんなことに思いをはせながら深夜までスーパーチューズデーの行方をテレビで見守ろう。