August 29, 2008

DNC雑感

昨日終わった民主党大会のスピーチをすべて聞いて、ふと共和党の政権権力者のことを考えた。そして、実際シリコンバレーで起こった社会現象を思い出した。そこに住むIT関係者がみんな高額所得者になったため、周辺の物価が上がり、清掃業など所得の低い人たちが住めなくなった。たとえ仕事についていてもホームレスになるという現実に、低所得者は余儀なく街を出なければならなくなったが、今度はシリコンバレーで清掃をする人がいなくなったため、ゴミ処理も滞り、街は汚れ放題。高給取りもお手上げになったという話。例えはあまりよくないが、いろんな人がいないと、社会は成り立たないという証明だと思う。

民主党がいつも口を揃えて言うのは、ミドルクラスが豊かに暮らせて、低所得者層が最低限の生活を保証されない限り、国は繁栄しないということ。加えて、今回ヒラリークリントンは、自らの立場から、女性が少しずつ男と同じ権利を勝ち得てきたアメリカは、これからも前を向いて進み続けなければならないと言った。彼女のスピーチを聞き終えたとき、なぜ彼女が大統領になれないのか不思議でならなかった。アルゴアはリサイクルの大切さを説いてきたが、ジョージブッシュのポリシーをジョンマケインがリサイクルするのだけは馬鹿げていると言った。ビルクリントンは、各家庭が安心して暮らせなければ、国家が強くなれるはずがないと言った。そしてバラクオバマは自らの生い立ちを暗に含み、人種、性差、ゲイもレズビアンも超えて、すべてのアメリカ人は幸せになる権利があると言った。今回民主党が明確に打ち出したのは、アメリカは、ありのままの多様性を認め、そこから国家としての豊かさを追求しなければならないということだと思う。

多分共和党大会は、いつものように古き良きアメリカの、たったひとつの価値観を押し付けてくるだろう。でも私腹を肥やしているのは、ミドルクラスでも低所得者層でもない。一部の上層部の人間だけがますます上限なく豊かになっていくだけだ。それなのに一般の人が共和党を指示するのは、多様性がいかに重要であるかが「わからない」からなのではないか。でなければ、救いようがないくらい世界の動きを知らない人たちに違いない。

アメリカは多民族国家だ。シリコンバレーのようなことが国家をあげて起こらないようにするには、多様性の大切さをひとりひとりが肌で実感しなければならない。

タイミングよく、今日、マケインの副大統領候補が発表された。ヒラリークリントンの票を奪おうして女性にしたのかもしれないが、この選出はひどいと思う。マケインに何かあったら大統領になる人なのに、マケインのいいなりになりそうな女性候補だ。ヒラリー支持者はそんなに簡単にだまされない。

それにしても、ここで名前を挙げた民主党の誰でもいいから、日本の首相になってもらえないだろうか。日本には派閥ゲームに忙しくて、民間で何が起こっているのかきちんと把握している政治家なんていないように思える。こんな立派なスピーチをして国民に公約を果たしてくれる政治家が日本にいないのなら、海外から輸入してもいいんじゃないかな? 何なら日本人だと言って偽装してもいいし。ってそれは無理か。

August 6, 2008

Que sera sera な人生

5月に知り合いの結婚式に出た時、新婦のお母さんに会ったのが最初で最後となった。3週間前に亡くなったと、今日聞いた。若い頃から好奇心いっぱいで、乳ガンをわずらってからも手術と治療を続けながら、自分のしたいことにこだわり続け、最後まで自分を貫き通した女性だったらしい。結婚したばかりの彼女は、お母さんの少女時代からの写真を集めてスライドショーを編集し、YouTubeで配信した。BGMに選んだのは Que sera sera。その生き様が、いっそう輝いて見えた。

時を同じくして、日本では赤塚不二夫さんが亡くなった。彼が作ったはちゃめちゃなキャラクターにまともな人はいないにも関わらず、みんな人気者だった。そして、バカボンのパパはいつも「これでいいのだ」と締めくくった。誰もが彼の生き様を、死ぬまで「人生は楽しむものだ」と教えようとしているようだったと言う。何が起っても「これでいいのだ」といってくれる大人はもういないようにさえ思う。

私はというと、いろんなことが複雑にねじれて、面倒になった時、毎日飼い猫が教えてくれる。「見つけようとする気持ちがあれば、何にも楽しみは見つかる」と。猫と遊んでいると、いろんなことがどうでもよくなって気持ちが楽になる。「明日は明日。がんばって仕事して、ご飯買ってくるからね〜」